[最終更新日]2018/01/22
スリット加工ってなに?
スリット加工とはどういう意味でしょうか。
簡単に説明しますと、ロール状のシートを一定の幅に連続して切断し、芯(コア)に巻き取る技術です。スリット加工を行う機械をスリッター機と言います。
スリット加工と似た加工
スリット加工と似た加工に「大根切り」「突き切り」「押し切り」という加工があります。これらは全て、大根を切るように刃をロール状のシートに押し当てて、一定の幅に切る加工です。
スリット加工のメリット
スリット加工のメリットは大根切りに比べ、ロールの長さを自由に変えることができます。それは、スリット加工がシートを巻き返しながら特定の箇所で切る加工であるためです。そのため、長さ5mでも100mでも自由に止めて製品を仕上げることができます。
また、切断する箇所は連続した1枚のシートであるため、切り口が美しく、幅の精度も非常に良くなります。
スリットとカットの違い
スリット(slit)とは広い意味では、切り取る、切断する、細長く切る、裂く、切っていくつかの細い断片にする、などの意味があります。当社ではロール状のシートを「幅方向に切る」ことをスリット(slit)と言います。
スリットと似た言葉にカット(cut)という言葉があります。カット(cut)とは広い意味では、鋭い刃物で切る、切断する、切り分ける、などの意味がありますが、当社ではロール状のシートを「長さ方向に切る」ことを言います。
ロール状のシートを切る、という前提になりますが、幅方向、長さ方向という意味がわかりにくいため、お客様は混乱されがちです。
例えばこんなスリット加工
例を挙げれば、幅1000㎜、長さ100mのロールが1本あるとします。
このロールを幅500㎜に加工する場合、幅方向に500㎜が2巻取れます(slit)。
長さを50mに加工する場合、長さ方向に50mが2回取れます(cut)。
つまり「幅方向2巻×長さ方向2巻=4巻」の仕上がりとなります。
このように幅をスリット(slit)し、長さをカット(cut)する作業をスリット加工といいます。
中村スリッターの仕事は、様々な素材を、お客様のご希望のサイズに幅をスリットし、また長さをカットし、美しく巻くことです。